大林寺の沿革史
曹洞宗森城山と号し、本尊釈迦牟尼仏、寛文13年の作(1672年、壱寸八分之釈迦像篭置、 弘法大師の実作と云う)脇立には大聖文珠大行普賢両菩薩を安置する。
天文元年(1532年)3月、伊達家十四世稙宗の開基で始め、羽州置賜郡米沢鮎貝村にあり、弘治2年(1556年)輪王寺五世勅特賜仏頂真光源庵守真和尚を似て開山となし稙宗夫人泰心院殿怡稠悦公大姉(永禄10年2月10日寂、並びに、稙宗の弟大林寺殿光巖威公大居士(景宗、天文12年5月16日寂)両位牌を同時に安置し、大林寺殿を似て更に当山の開基と定められた。其の後政宗に隨って岩出山に移り更に仙台に移るに及んで此の地を賜り、政宗の子 伊達家18世忠宗のとき19石余の寺領を附し着座格に班せられた。